ピアノの森

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2018/9/28

9/23「STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018」、9/24「春日大社御創建1250年奉祝 TVアニメ「ピアノの森」ピアノコンサート」イベントレポート

TVアニメ「ピアノの森」に参加しているピアニストたちによる野外コンサートが、9月23日(日・祝)と9月24日(月・祝)の2日間で実施されました。両日とも出演は、反田恭平(阿字野壮介のメインピアニスト)、髙木竜馬(雨宮修平のメインピアニスト)、牛牛/ニュウニュウ(パン・ウェイのメインピアニスト)、そして大山桃暖(小学生時代のキャラの担当ピアニスト)という顔ぶれでの共演となりました。
9月23日(日・祝)実施、横浜赤レンガ倉庫で開催された「イープラス presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018」(略称:スタクラフェス)の中のアニメに登場した楽曲を演奏するコーナー「クラシックinアニメ」で、反田恭平はTVアニメ「ピアノの森」の応援団長として作品とピアニストを紹介、また大山桃暖や髙木竜馬、牛牛/ニュウニュウらが、秋晴れの空の下、TVアニメで演奏していた楽曲から、モーツァルトの『ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調K.280』から第1楽章、ショパンの『バラード第1番 ト短調 作品23』、『エチュード ハ短調 作品10-12 「革命」』、『スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39』を演奏し、観客を魅了しました。

<9月23日(日・祝)『イープラス presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』の模様>

9月24日(月・祝)の「春日大社御創建1250年奉祝 TVアニメ「ピアノの森」ピアノコンサート」は、鹿たちが悠然と草を食む奈良県飛火野で開催されました。まずはトップバッターの反田恭平がステージに現れ、ショパンの『ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53「英雄」』を演奏。TVアニメ「ピアノの森」応援団長である反田は演奏後、作品への強い想いや魅力、自身がメインピアニストと務めた阿字野壮介の演奏を担当する際に心がけたことなどを語りました。続いて、大山桃暖が登場。「ピアノの森」の主人公・一ノ瀬海(カイ)が初めて参加したピアノコンクールの予選課題曲であるモーツァルトの『ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K.280』より第1楽章と第3楽章を演奏しました。次に登場した髙木竜馬は、「TVアニメで(自身がメインピアニストを担当した)雨宮修平が葛藤する姿を見ていると、自分も心が痛くなる」と語り、修平がショパン・コンクールの予備予選で演奏したショパンの『エチュード 嬰ハ短調 作品10-4』と、第1次予選で演奏した『バラード第1番 ト短調 作品23』を披露。パン・ウェイのメインピアニストを担当した牛牛/ニュウニュウは、パン・ウェイがショパン・コンクール第1次予選で演奏した『エチュード ハ短調 作品10-12 「革命」』と『スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39』を演奏し、パン・ウェイの燃えたぎる心を代弁するかのような激しく壮絶な音楽を聴かせてくれました。第1部のラストを飾ったのは、ふたたび反田。カイがショパン・コンクール第1次予選で演奏したショパンの『プレリュード ニ短調 作品28-24』を、アニメの映像に合わせ、カイになりきって演奏しました。第2部では、来年1月から放送スタートとなるTVアニメの第2シリーズに先駆けて、ショパンの『ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11(室内楽版)』が演奏されました。ショパン・コンクールの予選を勝ち抜いたコンテスタントたちが、ファイナルの舞台でオーケストラと共演する協奏曲ですが、今日は特別に編成された弦楽五重奏との共演で、第1楽章を反田が、第2楽章と第3楽章を牛牛が担当。ステージ後ろの森がライトアップされ、まさに「ピアノの森」そのものの光景が幻想的に浮かび上がるなか、同世代のアンサンブルとぴったり息の合った演奏を聴かせた反田と、第1部とは打って変わって夢のように優しいタッチで第2楽章を奏でた牛牛が、強い印象を残しました。協奏曲が終わり、鳴り止まぬ拍手のなかアンコールへ。まずは大山がショパンの『ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1「小犬のワルツ」』を演奏。続いて牛牛と反田が連弾でブラームスの『ハンガリー舞曲第5番』を披露。変幻自在にリズムを変化させ、丁々発止のやり取りがスリリングなサプライズ演奏に会場は大盛り上がりとなりました。そして最後に反田がたっての希望でTVアニメのオープニングテーマ「海へ」をオープニング映像に合わせて演奏。スタンディング・オベーションのなか、一夜限りのコンサートが終演しました。

<9月24日(月・祝)『春日大社御創建1250年奉祝 TVアニメ「ピアノの森」ピアノコンサート』の模様>

以下、反田さんと牛牛さんから、イベントを終えた感想をいただきました。

【反田恭平コメント】
「僕にとって人生初の野外ステージで、かつ2日連続でのコンサートでした。1日目の「STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018」では、ソロとオーケストラの共演そして指揮も初挑戦し、野外ステージとはどういうふうにあるべきかということを感じることができ、勉強になりました。今後、自分でフェスティバルを作る上での目標にもなりました。2日目の奈良・春日大社の「ピアノの森」コンサートは、演奏していると鹿がたくさん集まってきたんです。ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフが「動物と子供にはいい音楽がわかる」といった内容の名言を残していますが、僕たちが演奏していたときにも鹿が沢山集まってきました。ご来場いただいたお客様と貴重な時間を共有でき、また、鹿たちにも楽しんでいただけたようで、嬉しかったです。とても充実した2日間でした。」
【牛牛コメント】
「今回、「STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018」ではソロで演奏、奈良・春日大社の「ピアノの森」コンサートではソロとコンチェルトを演奏し、非常に幸せな時間でした。とても楽しかったです。このようなかたちで「ピアノの森」に関われることを嬉しく思っていますし、皆さんとももっと頻繁に会えるようになりたいです。第2シリーズでも僕が演奏したパン・ウェイのピアノを楽しんでください。そして、ぜひまた僕たちのコンサートにもいらしていただき、ライブでの音楽を聴いて楽しんでいただけたら幸せです。」

 

コンサート概要

『イープラス presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』

■日時:2018年9月23日(日・祝日)14:10~ 「クラシックin アニメ」ピアノの森コーナーにて
■会場:神奈川県 横浜赤レンガ倉庫 特設会場
■演奏曲目:
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調K.280~ 第1楽章
ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23、エチュード ハ短調 作品10-12 「革命」、スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
■主催:イープラス/朝日新聞社/BSフジ

 

「春日大社御創建1250年奉祝 TVアニメ「ピアノの森」ピアノコンサート」

■日時:2018年9月24日(月・祝)開演18:30
■会場:奈良 春日大社 飛火野 特設ステージ
■演奏曲目:
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K.280~ 第1&3楽章
ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 「英雄」、エチュード 嬰ハ短調 作品10-4、バラード第1番 ト短調 作品23、
エチュード ハ短調 作品10-12 「革命」、スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39、プレリュード ニ短調 作品28-24、
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11(室内楽版)、ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1「小犬のワルツ」
■主催:フェスティバル奈良実行委員会